「昇る」

 

今年の冬至は1222日、各地の神社やお寺で「一陽来復」を掲げて冬至祭が行われていました。一陽来復とは、冬至の日を境に太陽の光が増し、万物に新たな命が宿り始めることを祝う祭です。

 

クリスマスが1225日であるのもこの冬至祭と深く関係しています。紀元4世紀ごろ、当時のローマ帝国にはミトラ教という新興宗教が興隆し、勢力を増していました。ミトラ教は光の神が闇の世界を駆逐するという太陽神信仰の宗教で、冬至の日を(1225日)を大祭日としていたのです。

 

イエス・キリストを世の光として信じる教会は、キリストの到来をこの冬至の日と結びつけ、1225日をクリスマスと定めたのでした。

 

「起きよ、光を放て、あなたを照らす光は昇り、主の栄光はあなたの上に輝く」(イザヤ書601) まことの光であるイエス・キリストの到来を祝うクリスマスこそ「元祖一陽来復」なのです。

 2018年新しい年を迎えます。しかし教会は1月1日が新年ではなく、クリスマスから新しい年が始まるのです。きょうは「降誕節第一主日」、キリストの暦では最初の日曜日となります。教会もきょうから「一陽来復」、いや「一陽来客」、いや、いや「千客万来」の年となりますように。

大都会の小さな教会

 目白通りを一本入った閑静な住宅地に、芝生の生い茂った暖かい教会があります。

 信仰に導かれて長い間この教会を支えて来られた年配の方々、またその方たちを心のよりどころとする若い仲間たち。ここには明るい笑顔に包まれた「神の家族」があります。

「家庭的なぬくもりを感じますね」と、新しく来られた方々からよく言われます。

 これからもこの地域に根ざした、愛と希望に満ちた教会形成に励んで参ります。

 

「二人または三人が私の名によって集まるところには、私もその中にいるのである」<マタイ18:20>

 

どうぞどなたでもご自由に教会をお訪ねください。