余滴 休むーその2
「休む~その2」
休みといえば、休暇、休暇といえばレジャー、レジャーと言えば・・・
それはひとそれぞれでしょうが、牧師のレジャーを調べた人がいました。大きく分ければヤマ派とウミ派になるそうです。山登りと釣りです。もっともそのいずれでもない牧師も多いでしょうし、無趣味を標榜する人も多くいます。とはいえ、山にしても海にしても、自然に親しむのは牧師の心とからだの健康によいのは間違いないことでしょう。
「休日には一切の仕事を止めて家族と共に自然に親しむべし」と、勧める有名な神学者がいますが、普通の牧師にはそれをする暇も余裕もないものですから、そう言われれば余計なストレスが高じるのです。
ヘッシェルというユダヤ人の思想家が『シャバット~安息日の現代的意味』という本の中で、「第七日目(安息日)に創造されたものはなにか。静謐、沈着、平安、くつろぎである」 なかなか休めない現代人にとって安息日の大切な意味がここにあります。
彼は言います「第七日がくるごとに奇跡が起こる。人間ばかりではなく、万物の魂が復活する」 安息日は「くつろぎの日」ではなく、「魂の復活する日」と言うことです。
「魂の復活する日」、しかしそれは安息日にではなく、いまや主の日ごとに起こるのです。復活の主に出会う日、その日に捧げられる礼拝の時と場で、万物の魂が復活するのです。その奇跡を味わうために、私たちは日曜日ごとに主の前に出るのです。この日からすべてが新しく「はじまる日」なのです。