15. 余滴 『つくる』

 

86日は広島に世界で初めて核兵器が投下され、9日には長崎で2番目の原爆が落とされ、そして815日は敗戦の日です。8月は戦争と平和について考えさせられる月であります。

「平和を実現する人々は幸いである」この言葉(複数形)は聖書の中で、ここ一か所でしか使われていません。しかし、その単数形は当時のローマではしばしば使われていました。「平和を実現する人」とは実はローマ皇帝をさす言葉であったのです。ローマの平和(パックス・ローマナ)と呼ばれるものを実現したのはローマ皇帝その人だったからです。そのことの故に、彼は「神の子」と呼ばれていました。

イエスは「平和を実現する人々」と私たち一人ひとりが「平和をつくる者」(口語訳)であると語られるのです。

それは軍事力や政治力や経済力によって支配する「力による平和」ではなく、イエスご自身が示された「平和」、すなわち「友のために命を捨てる、これより大きな愛はない」との愛に生きることなのです。この愛によってのみ戦争を越えて平和をつくることができるのです。

 愛は暴力や軍事力の前には屈するように見えて、しかしそれらの力を越えるものだからです。

(マタイによる福音書58節)

 

 

大都会の小さな教会

 目白通りを一本入った閑静な住宅地に、芝生の生い茂った暖かい教会があります。

 信仰に導かれて長い間この教会を支えて来られた年配の方々、またその方たちを心のよりどころとする若い仲間たち。ここには明るい笑顔に包まれた「神の家族」があります。

「家庭的なぬくもりを感じますね」と、新しく来られた方々からよく言われます。

 これからもこの地域に根ざした、愛と希望に満ちた教会形成に励んで参ります。

 

「二人または三人が私の名によって集まるところには、私もその中にいるのである」<マタイ18:20>

 

どうぞどなたでもご自由に教会をお訪ねください。